かつて毎日満員電車で50分の通勤をしていた私にとって、「在宅勤務」はまさに理想の働き方でした。前職は女性の多い職場で、昔ながらの体質の企業。人間関係に疲れ、精神的にもかなり追い詰められていたのを覚えています。
次に転職するなら「絶対に在宅勤務ができる会社」と心に決めて、ようやく叶ったのが今の職場です。通勤のストレスも、オフィスのしがらみもない。それだけで心が軽くなりました。
メリット:在宅勤務で感じた自由と快適さ
1. 通勤の負担がゼロ
通勤時間がないだけで、毎日の疲労感が大幅に減りました。朝も夜も、自分のペースで生活ができます。
2. 人間関係のストレスが激減
オフィスで感じていた無駄な気遣いや、人間関係の摩擦が激減しました。気持ちが穏やかになります。
3. 集中できる環境がつくれる
音や会話に邪魔されない、自分だけの空間で集中して業務に取り組めるのは大きなメリットです。
デメリット:働いてみて感じた孤独と不安
ただ、実際に1年在宅勤務を続けてみると、理想とは違う現実も見えてきました。
1. 孤独感がある
一人暮らしなので、一日中誰とも話さない日も。人との交流がないと、気持ちが塞ぐことがあります。
2. 運動不足&自己嫌悪のループ
通勤がなくなったことで運動量が激減。体もだらしなくなり、さらに自己嫌悪に陥る負のスパイラルに。
3. 評価されにくい?
上司が私の働きぶりを直接見ることができないからか、在宅勤務だと、なんとなく評価されにくいような気がしてしまうことがあります。自分でも、真面目に業務に取り組んでいるつもりですし、チャットの即レスや進捗報告なども意識して行っているのですが、「ちゃんと見てもらえているのかな?」という不安がふとよぎります。
同じ会社でも、別事業部の方たちは原則リモートなしで出社されているので、どうしても“見える場所で働いている人”のほうが評価されやすいのでは?という被害妄想のようなものを感じてしまう瞬間もあります。でも、これはあくまで私の感じ方の問題なのかもしれません。リモートでもしっかり成果を出していけばちゃんと伝わるはず、とは思いつつも、どうしても気になってしまうのが正直なところです。
4. 質問や相談がしにくい
相手の様子が見えないので、「今声をかけていいのか」「迷惑じゃないか」と気を使ってしまい、相談しづらい時があります。
私なりの対策と工夫それでも、この働き方を選んだのは自分。環境のせいにしてばかりもいられないと思い、少しずつ工夫もしています。
・不明点はこまめに質問
迷わず聞く。相手の様子は見えないけど、きちんと業務を進めるために遠慮はやめました。
・会社チャットは即レスを徹底
在宅勤務でも“きちんと働いている”ことが伝わるよう、反応は早く、丁寧に。
在宅勤務も大変な面はある。でも、できる環境にまず感謝。
在宅勤務には、もちろん大変な面もあります。
一人で黙々と作業する日が続けば孤独を感じることもあるし、評価されにくさや運動不足といった課題もあります。
でも、それでも今の私が在宅勤務という働き方を選べていることに、心から感謝しています。
通勤のストレスから解放されたこと、人間関係での無駄な消耗が減ったこと、自分のペースで働けること——当たり前ではない恵まれた環境だと感じています。
すべてが理想通りではないけれど、働ける場所があること、そしてその働き方を選べることに日々感謝しながら、これからも少しずつ自分なりに工夫を重ねていきたいと思います。
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