30代後半、未経験からWeb制作業界への転職を決意した私。
退職から半年、コーディングの学習に打ち込み、ついに転職活動を開始しました。
「年齢も未経験も、かなりハンデがある」と覚悟はしていましたが、実際の選考で感じた現実や、企業側の反応は、想像以上にシビアなものでした。
同じような境遇の方へ、少しでも参考になればと思い、転職活動の記録をまとめます。
35歳、未経験から転職活動スタート
私は前職を退職し、そこから半年間、独学でコーディングの勉強を進めました。HTML/CSS、JavaScriptの基礎を中心に学び、ポートフォリオサイトも制作。満を持して転職活動をスタートしました。
ただし、年齢と未経験という要素から、かなり厳しい戦いになることは想定していました。
転職活動の結果と内訳
転職活動の結果は以下のとおりです。
- 応募:19社
- 書類通過〜面接:4社
- 内定:2社
数字だけを見ると「意外と順調では?」と思われるかもしれませんが、Web制作をメインで扱う会社で面接まで進んだのはたった1社だけです。
他の面接先は以下のような構成でした:
- SES会社:2社
- インハウス(自社メディア保有企業):1社
- 受託制作会社(Web専門):1社
面接で実際に言われたこと
それぞれの企業で、実際に聞かれたこと・言われたことをご紹介します。
インハウス企業
- 「実務経験が3年以上ないと、うちでは難しいですね」
- 面接は受けていただけましたが、早い段階で厳しいと言われてしまいました。
SES企業
- 「ReactやNext.jsなど、何かしらのフレームワーク経験はありますか?」
- ないと伝えると、「紹介できる案件が今のところありません」と即答されました。
受託制作会社(現職)
- 前職の退職理由
- Web制作を目指した動機
- 現在のスキルレベルについての確認
面接官からは、「即戦力ではないけど、全く使えないレベルでもない」という評価をいただきました。
内定企業と現実
内定をいただいた受託制作会社は、Web制作を「事業の一部」として扱っている会社でした。
Web制作の受託専門会社での採用を目指していたら、もっと厳しい戦いになっていたと思います。
現在の職場でも、小さい会社のためWeb制作だけをしているわけではなく、以下のような業務も並行して行っています。
- 事務処理
- 他事業部のサポートデスク業務
「未経験でWeb制作に挑戦する代わりに、今までのスキルで貢献できるところで会社に役立つ」
そんな立ち位置で仕事をしています。
今の自分の市場価値を見極めて動く
転職活動を通じて強く感じたのは、自分の現状(年齢・経験・スキル)を客観的に把握することの大切さです。
「Web制作の実務経験ゼロ・30代後半」であれば、
理想の環境に最初から飛び込むのは難しいのが現実です。
でも、今あるスキルで貢献しながら、希望の業務にも関わらせてもらう。
この「バランスの取り方」が、未経験転職で働く上でとても大切なポイントだと感じています。
確かに年収は下がりましたし、完全に理想の環境というわけでもありません。
でも、自分が望んだ業界でキャリアを積みはじめることができたのは、大きな一歩です。
「未経験でも本当に転職できるの?」
「30代後半でもWeb制作に転職できるの?」
そんな不安を感じている方に、少しでも「やってみる価値はある」と思ってもらえたら嬉しいです。
この先も経験を積みながら、自分の力で収入や働き方を選べるようになっていけたらと思っています。
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